インタビューVol.4
フリーランスは働き方の1つ。大事なのは開発者としての意識。
- 名前:
- H・C さん
- 年齢:
- 31歳
- スキル:
- .NET(C#、VB.NET) 、JavaScript
- フリーランス歴:
- 6年目
Q. ご自身のご経歴をご紹介頂けますでしょうか?
デザインの専門学校を卒業した後、最初はデザイン会社に就職し、
ゲームのデザイン制作をしていました。
その後、会社が倒産したのをきっかけに、
興味があったシステム開発の道に進もうと転職を決めました。
最初は、独学でプログラミング言語を学び、今度はシステム開発者として会社に就職して、開発者としてのスキルを高めました。
フリーランスという働き方に変えてからは、今年で6年目になります。
Q. 現在はどのような案件に参画していますか?
広告メディアを運営している会社で、
BtoB、BtoC等さまざまな自社サービスの開発・運営をしています。
担当としては、あがってきた要求に対して要件定義を詰めていくところから、
設計、開発、リリース、運用まで一連の流れを任せられています。
Q. なぜジョブリーフリーランス経由で就業したのですか?
担当して頂いた営業の方の人柄ですね。
私は案件に参画するときは、ただ仕事を受けるという受身姿勢ではなく自分が参画したことで、
その案件でチームを組んで一緒に働ける人を増やしたり、
一緒に成長していけたらという思いがあります。
したがって、案件を紹介してくれる営業の方とは、
技術の話も踏み込んだところまでしたいと思っているのですが、
中には、営利目的でしか接してこない方もいます。
その点、BTMの営業の方は、開発者の話を理解しようと努力してくれて、
その上で案件をマッチングしてくれている感じが、信頼できると思いました。
担当の営業の方が変わっても、仕事への誠実さは変わらず、ジョブリーフリーランス経由で仕事を決めました。
Q. 正社員からフリーランスになろうと思ったきっかけは何ですか?
大事なのは、開発者としていかにユーザーにとって価値のあるものを提供できるか、
ということなので正社員もフリーランスも働き方の1つとしか考えておりません。
とはいえ、なぜフリーランスに変えたのかお話すると、
その時勤めていた会社は、リーマンショックの影響で、経営の方針が変わり、リスクがあるものや難易度が高い案件は受注しないで、
技術的にイージーでお金になる案件ばかりを受注する流れになっているのを感じました。
不景気とはいえユーザー第一ではなく、利益を優先していた様子を見て、
疑問を抱くようになりました。
不景気な時だからこそ、限られた予算の中で出来る限りの価値をユーザーに提供したいと考えました。
本当は会社自体を変えたかったのですが、不景気の状況の中、
会社を変えていくことは難しかったので自分を変えようと思いました。
自分の納得していない働き方で時間を過ごすより、自分が正しいと思う働き方で仕事をしよう!
そう思ってフリーランスになりました。
Q. フリーランスになって、メリット・デメリットってどんな風に感じますか?
メリットは、自分の意思を仕事に反映できる割合が、企業で働いていた時より高くなったことですね。
例えば、企業で受託案件を受けた時、ユーザビリティ的にプラスアルファでこのような機能を作ってあげたいなと思っても、
社内では、「予算的に無理、余計なことはするな!」と言われてしまうことも多く、ストレスに感じていました。
フリーランスになってからは、そのようなもやもやがなくなり、気が楽になりました。
デメリットは特にないですね。フリーランスのデメリットとして、
自己責任が重くなるとか確定申告など手続きが手間というのはよく聞きますが、
日本国内で生まれ育つ中で、税の仕組みについて勉強する機会がないまま来ていた私にとっては、
それらも税について勉強をするためのいい機会となりました。
Q. フリーランスにとって必要なことって何ですか?
技術力があるのは前提として、自分の強みをしっかり理解し、
その強みはどんな場面で1番発揮できるかを理解し、
モチベーションをコントロールすることがとても大事だと思います。
(フリーランスにとって、というよりは人間が社会で活躍する上で必要なことかもしれませんね。)
Q. これからフリーランスになろうとしている人へアドバイスをお願いします。
前述しているようにフリーランスは働き方の1つです。
ただ、枠組み的には労働者から外れて、経営者の枠になるので、仕事への意識を180度変える必要があると思います。
また、エンジニアとはいえ結局仕事は全部人に直結するものなので、人に誠実であってほしいと思います。