フリーランスエンジニアと学歴の関係 |【ジョブリーフリーランス】

2016.4.28

フリーランスエンジニアと学歴の関係

一時期、経営コンサルタントとしてテレビやラジオで
コメンテーターを務めていた人物が、学歴詐称していた
という話題が注目を浴びました。

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日本では、2009年頃から大学への入学希望者数が
定員総数を下回ったとされ、大学全入時代といわれています。
フリーランスエンジニアのみなさんは、学歴を気にすることはありますか？
今回は、フリーランスエンジニアと学歴の関係についてお伝えしたいと思います。

■活躍しているエンジニアの学歴

IPA（情報処理推進機構）による調査結果報告「IT人材白書」
によると、IT技術者全体で見ると「大学」が最終学歴である割合が
58.7% と最も高くなっています。
この数字を、従業員規模別に見た場合、従業員が多いほど
大卒の割合が高くなる傾向にあるということでした。

IT白書

引用元）独立行政法人情報処理推進機構「IT人材白書2015」　p.206

一方、大学・大学院を卒業したエンジニアよりも
最終学歴が高校・専門学校であるエンジニアのほうが、
学生時代に「情報系（情報工学・情報科学等）」を
専攻していた割合が高いそうです。

■社会人になってから学歴を重ねるには

一度社会に出たら、そこで最終学歴が決まるとは限りません。
近年、企業に勤めながら社会人向け大学院に通う人が増えています。
社会人までターゲットを拡げて学生を募集している大学が増えているだけでなく、
社会人向けに設立された大学院もあります。

また、専門学校でスキルを身につけ、キャリアチェンジや
キャリアアップに挑戦するという選択肢もあります。
実際にいま活躍しているエンジニアのなかには、他業界で働いてから
専門学校に通ってプログラミングWebデザインなどを勉強した経歴
をもつ人も多いのではないでしょうか。

このようにフリーランスエンジニアも、
資金と時間を工面して大学院や専門学校で学べば、学歴を重ねることができます。
代表的な学校として、例えば次のようなところがあります。

・デジタルハリウッド

デジタルハリウッド

スキルの幅を広げたいプログラマーをはじめとして
自分でサービスを立ち上げて起業したいというエンジニアの
学びもサポートするさまざまなコースがあります。

・産業技術大学院大学

産業技術大学院大学

高度専門技術者の養成を目的とした、公立の大学院大学です。
学生のうち社会人の割合は約8割にものぼります。

・グロービス経営大学院

グロービス経営大学院

事業を大きくしたいフリーランスの方は
経営学を勉強するのも良いかもしれません。
経営学の修士号、いわゆる「MBA」を取得できる大学院は
数多ありますが、ここは「経営者を育成する」コンセプトのもと
課題やディスカッションが充実しているという口コミです。

■結局のところ、学歴はフリーランスに役立つか

フリーランスのエンジニアは、
優れたパフォーマンスを発揮して即戦力になることが求められます。
正社員採用であれば、いわゆる「学歴フィルター」が未だに存在しているといわれています。
そのため、大手のエンドや元請SIerに正社員として
勤務していると「高学歴ほど年収が高い」というセオリーが
当てはまることも多いと考えられます。

しかし、フリーランスの求人で学歴が問われることは私の経験上、限りなくゼロに等しいです。
むしろ、実務経験が重要視されるため、
就学期間の長さによっては不利になる場合もあります。
同じ求人に、同じ年齢・スキル分野のエンジニアが応募したとき
実務経験が長いエンジニアが採用される可能性が高いでしょう。

逆に考えてみれば、学歴にコンプレックスがあるエンジニアほど
実力勝負のフリーランスが向いているといえるのではないでしょうか。

また、これから大学院や専門学校への入学を検討している
フリーランスの方は、できるだけ業務と並行して学習できる方法を
探すことをおすすめします。